美容皮膚科

美容皮膚科とは、『根拠のある美容治療』を目指す為に積極的に日本皮膚科学会内部の研究会がガイドライン作成などで後援して派生した言葉で、健康保険で治療の対象となる病気だけでなくシミやシワ、毛穴の開きなど皮膚の老化を改善する治療を行うほか、スキンケアの指導なども行う。

例えば、顔に腫瘍や湿疹などができた場合、腫瘍の切除や湿疹の治療は保険の範囲内で行うことができても、治療後の傷や色素沈着に関しては保険でできる治療には限りがあります。 当院では、 医学的に根拠があり、治療実績も示されている美容機器を使用することで可能なかぎり健康な皮膚に近づけるように、患者さん個人の要望にできる限りお応えできるように美容皮膚科の導入を決めました。

しみ、肝斑、あざ、しわ、にきび跡、傷跡、外傷性色素沈着、赤ら顔、多毛など

院内販売化粧品

肌が敏感なかたのために開発された製品で、紫外線吸収剤をマイクロカプセルで包んでいて刺激を極力避けられます。さらに天然セラミド配合されていることで保効果も有しています。私が神戸大学で、アトピー性皮膚炎の患者さんを対象に行った治験が論文(皮膚の科学;2004, 236-242)になっています。取り扱い病院のみでの販売です。サンプルもありますので、敏感肌のかたはぜひ試してみてください。

美肌・美白外用薬(院内処方)

トレチノインとハイドロキノンという2種類の外用薬を使用します。両者の異なる作用をうまく引き出すことにより、時にはレーザーに匹敵するような効果が得られることもあります。

トレチノイン・ハイドロキノン著効

美容レーザー

肝斑 にも実施できる画期的なレーザー治療のひとつとして注目を集めています。患部に徐々にレーザーを照射することによって、メラニンの元を破壊し、ゆっくりとしみなどを取り除くことができます。かさぶたができるなどダウンタイムがないため、肌への負担がかからないというメリットがあります。また、治療の回数を重ねるうちに肌の表面のメラニンの量が減ることで顔全体が明るくなることやコラーゲンへの作用によるみずみずしい素肌の復活など rejuvenation(若返り) につながります。

PicoWay®ではズームハンドピース(532nm、1064nm)、PicoWay® 730nmがあり、それぞれの波長の特性を生かし患者様の症状や治療のニーズに配慮した使い分けや組み合わせが可能です。 532nmは、1064nmと比較してメラニン色素に対する吸収率が高いため、良性色素性疾患(シミやあざ等)をより効果的に治療することができます。1064nmは、深達性に優れておりメラニン色素への吸収が少ないことから、表皮へのダメージを抑え、安全に治療することができます。 730nmの波長は血液の干渉が最も低く、血管損傷を抑えられます。また、メラニンへの選択性が高い特性があり、色素性疾患により効果的な治療が可能です。皮膚深達性にも優れており、浅在性から深在性の色素性疾患治療に最適で、従来の波長だけでは難しかった青・緑色の刺青除去にも対応可能です。

波長532nmは294ps、波長1064nmは339ps、また波長730nmは246psの業界最短のパルス幅を有し、Qスイッチレーザーのナノ秒よりもさらに短い発振時間のピコ秒でレーザーを照射することで、皮膚に与えるダメージが少なく、安全で効果的な治療を実現します。

  • 販売名    ;ピコセカンドKTP/Nd:YAGレーザー PicoWay
  • レーザータイプ;フラッシュランプ励起式 Nd:YAGレーザー
  • 波長     ;532nm, 730nm, 1064nm
  • スポットサイズ;2-10mm(1mm刻み)
  • フルエンス(最大);532nm:6.25J/cm2
             730nm:6.25J/cm2
             1064nm:12.5J/cm2
  • ピークパワー ;532nm:0.69Gigawatts
            730nm:0.41Gigawatts
            1064nm:1.19Gigawatts
  • パルス幅   ;532nm:294ps
            730nm:246ps
            1064nm:339ps
  • 繰り返し周波数;最大10 Hz
  • Q-sw Nd:YAGレーザー
  • ConBio メドライト最新機種
  • 4つの波長(1,064・532・585・650nm)
  • 色素病変、リジュビネーションに対応
  • PTPモード搭載(ダブルパス)
  • 操作性の良いSIハンドピースとタッチスクリーン
  • 肝斑にてFDA承認

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メラニン色素に対し選択的に吸収されやすい波長(755nm)を有するレーザーです。Q-スイッチ(Quality Switchingの略)と呼ばれるシステムによりレーザーパルスの照射時間が非常に短く、周辺の正常組織への影響を最小限に抑えた安全な治療が可能です。

太田母斑、外傷性色素沈着、異所性蒙古斑(保険適応) しみ、ほくろ、老人性色素斑、雀卵斑、扁平母斑など

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フラクショナルテクノロジーとは、レーザーをマイクロドット状に照射する技術で、この技術を搭載したレーザーをフラクショナルレーザーと呼びます。

皮膚の深部に熱ダメージを与えることで、コラーゲンが再構築、増殖し、皮膚の若返り効果が得られます。

1回の治療で約20%の皮膚を入れ替えます。

  • しわ,傷跡,ニキビ痕,毛穴
  • リジュビネーション(若返り)
  • 妊娠線などのストレッチマーク

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受傷後短期間の外傷後瘢痕にはかなり有効です。

基本的には非常に高温な炭酸ガスレーザーにより軟組織を焼灼する治療機器ですが、デジタルコントロールされたレーザー波形により様々な出力、レーザー形状などを実現できる最新機種です。本機は症例により多様なモードを使い分けすることができ、ほくろなどの小良性腫瘍の焼灼切除からニキビ痕などの改善を目的とした肌の再生治療も可能な機種です。対象疾患は、ほくろ、いぼ、傷跡、ニキビ跡などです。

製品仕様

照射後は写真のように照射跡が出来ますが、肉眼ではかなり近距離でないと分かりません。

非常に小さなかさぶたのようなものです。

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フォトフェイシャルとは、IPL(Intense Plused Light)という光を顔全体に照射し、しみやしわ、くすみ、そばかす、ニキビ跡、赤ら顔など、さまざまな肌のトラブルを改善する最新の美容医療です。皮膚を活性化し、コラーゲンを増加させるなどリジュビネーション(若返り)効果もあります。

IPLフォトフェイシャルの光はメラニンや毛細血管などの対象部分にだけ反応するので、素肌へのダメージを最小限に抑えることが可能。初心者にもトライしやすい人気の治療です。シミ、そばかす、にきび跡など複数の症状に効果があります。

気になるところにピンポイントで照射してシミを消すレーザーと違い、顔全体にソフトな光線をあてるのがフォトフェイシャルの特徴で、顔全体に点在する薄く細かいシミを治療する場合によく用いられます。

治療は、多少の刺激は感じますが、痛みは輪ゴムで肌を弾いている程度です。1回でも効果を実感できますが、4週間に1度、3〜5回程度の治療をおススメしています。

  • 老人性色素斑
  • 雀卵斑
  • 赤ら顔
  • スキンタイプ1~4まで施術可能

Skintel メラニンリーダーは、LEDの3つの波長( 640 nm, 700 nm, 910 nm )を使用し、皮膚の反射率を測定します。

測定された値が、MI(メラニンインデックス)値に変換(0-99)され、そのMI値により自動的に推奨パラメータ(パルス幅及びフルエンス)を設定します。

個人の肌の色調を測定することで最適の出力を設定できます。

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